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ここでは輸入住宅のスタイルとしてヨーロピアンテイストの住宅について取り上げていきたいと思います。ひと口にヨーロピアンと言っても、国や地域によって種類は様々。ここでは代表的なものをご紹介していきます。
フレンチスタイル
名称の通りフランスの住宅をモチーフとしたスタイルになりますが、ここでは特に、北部フランスエリアの様式と定義してご紹介したいと思います。ちなみに南部フランスエリアのスタイルに関しては、後述する南欧風をご覧ください。
さて、北部フレンチスタイルの特徴としては、まず屋根の形状が筆頭に挙がります。この地域は雨が多いという土地柄。それゆえ、瓦が平たいプレート型の一枚ごと面積も小さめ。それを尖った形状の屋根と組み合わせるというのが特色です。また外壁には漆喰を用いるのも見逃せないポイント。石灰岩を原料とした自然素材で調湿や消臭効果を発揮します。
南欧風(プロバンス)
こちらはフランスでも南部地域であるプロバンス地方を中心として発展してきた様式になっています。外壁に漆喰を用いるのは北部フレンチスタイルとの共通点。一方で、北部フレンチスタイルと大きく異なるのが、屋根と瓦の形状です。
北部エリアとは異なり、南仏エリアは雨が少ないという気候特性。そのため屋根の勾配は北部フレンチに比べなだらか。その上で、瓦には暖色系のものを用いるのが、外観上の南欧風の特徴であり個性となっています。瓦の形状も北部フレンチとは異なり、半円状のものを用いるというのも大きな違いとして挙げられます。
イタリアネート
古代ローマ時代の荘園邸宅をモチーフとした住宅スタイルになります。特徴としては建物全体を大屋根で覆い、玄関上部にも個別に屋根を設置。その上で各部の柱や庇部分、窓枠といった部位にアクセントや装飾を施すといったことも大きなポイントとなっています。
IKEAなどの北欧ブランドの人気の高まりと比例するように、住宅の分野においても北欧スタイルの人気が高まっています。外観的な特徴として筆頭に挙げられるのが、急勾配で大きな屋根。言うまでもなく北欧エリアは雪が多く寒さが厳しいという土地柄。屋根への積雪を防ぎながら、必要以上に外皮面積を多くせず、熱が逃げにくくするという配慮から生まれたスタイルです。
また「ドーマー」と呼ばれる小屋根付き窓や、木製サッシを使った大きな窓なども、太陽光を可能な限り室内に取り込むという目的が大元。その上で、「1階部分と、2階部分の外壁」や「外壁と、軒や幕板などのライン・窓枠」などを2色で塗り分ける2トーンカラー仕上げも、北欧スタイルならではの特色です。
ヨーロピアンテイストの輸入住宅の施工事例を紹介します。映画のワンシーンに登場するような上品で格調高いデザインが特徴ですが、どのエリアのスタイルかによって家のテイストは変化します。輸入住宅を建てる際は、施工事例やそれぞれのデザインの違いを参考にすると良いでしょう。
フレンチスタイルの3階建ての家です。白い塗壁が青い空に映えます。素焼きの洋瓦が真っ白な壁のアクセント、奥様のこだわりは空色のルーバー飾りとアイアンのフラワーボックスだそうです。日本なのにヨーロッパに住んでいるような気分に。室内は白と茶系で統一されており清潔感と木のぬくもりが感じられる仕上がりになっています。
ブルーの塗り壁がひときわ目立つフレンチカントリスタイルの家です。ブルーと言っても淡い色を選んでいるので優しい印象。室内のドアやソファの一部には少し濃いめの青を取り入れることでアクセントに。テレビの背面には調湿脱臭効果のあるエコカラットタイルを使用し、インテリアは木目調のもので統一しました。リビング上には吹抜けと掃き出し窓を設置し開放感のある住まいです。
多角形の塔屋と尖がり屋根が印象的なイタリアネイトスタイルの家です。軒を飾る芸術的な腕木や、アイアンのバルコニーなど優雅でエレガントな佇まいです。
ヨーロッパの一流ホテルをイメージしたデザインにこだわり、玄関ホールから迎えてくれるサーキュラー階段のようなスタイルや、レリーフ入りのクランモールド、モダンなシャンデリア、大理石調の床などラグジュアリー感を意識しています。屋根には風見鶏、玄関ホールには吹き抜けと階段を設置し迎賓館のようなつくりに。ほとんどの間取りに白を採用し、クラシカルな家具を上品に配置しているのもホテルライクな演出です。
白い塗り壁とオレンジ色の瓦屋根が特徴の南仏プロバンススタイルの住まいです。アーチ形の玄関口と窓下のレンガ装飾、そして、玄関までのアプローチや赤いポストがアクセントになり華やかな印象を与えてくれます。
1階のLDKは、吹き抜けから差し込む陽光がまぶしい明るい空間。対面式のキッチンからリビングのキッズスペースまで見渡せるので、安心して調理ができます。ステップフロアの中二階があるのも特徴です。家族みんなで使えるワークスペースとして活躍しています。
北フランスの屋根は、長く降り続く雨水を流れやすくさせるために勾配をきつくしており、軒先を少し折り曲げるように緩めているのがキュートです。また、雨水が流れやすいようにプレート型のスレート石を使用しているのも特徴。
北フランスでは黒やグレーカラーのスレート屋根が多く見られますが、こちらは赤茶色の屋根や3連のアーチ型開口など南フランスのスタイルが融合したユニークなデザインに仕上がっています。 屋根から突き出したドーマーや、塔のような半円形の美しいフォルムがおとぎ話の挿絵のように見えますね。
パリ郊外の街、 “サンジェルマン・アン・レー”に見られる瀟洒な邸宅風の住まいです。ホワイト×グレーのツートンカラーの外観に、レンガの煙突がアクセントになっているのがとってもオシャレ!ドーマーウィンドウを設置したり、エントランスの風よけ空間は玄関ドアと同色にして風格を持たせているのもパリスタイルの特徴です。
内装は白を基調にした明るくエレガントな空間です。吹き抜けのあるLDKには、腰高のモールやエンコースティックタイルなどを取り入れています。
パルテノン神殿のように、連続した柱のイメージを取り込んだ邸宅風住まいです。門扉には施主の好きな球団のイメージキャラクターである虎を意匠に組み込んでいるのがユニークです。
外観と同様に内観もほぼ白でまとめられており、家具や照明器具、クロス、カーテンなどのインテリアも白に近いペールカラーを使って統一感を持たせています。さらに階段手すりや開口部、家具の猫脚などに滑かな曲線を配置することで、柔らかい雰囲気を演出しています。
ヨーロピアンテイストの住宅を日本で建てようと言う場合、単に見た目のカッコよさ“だけ”ではなく、日本住宅との違いや特性、必然性といったものをきちんと理解した上で、日本での生活、ご自身とご家族のライフスタイルに合致するかを、しっかりと検討しておくことが大切です。
例えば伝統を重んじるイギリスでは、何世代にもわたって長く使うことを前提に、レンガ造りで重厚な家が多いのに対し、日本では木材が豊富かつ高温多湿な気候のため通気性に優れた木造が多いという違いがあります。
またヨーロッパでは日本より寒い地域が多く、そうしたエリアでは窓を少なく小さくすることで密閉性を高めていますが、日本は高温多湿の気候や四季の変化に合わせて、風通しを良くするために窓を大きくするという考え方が主流です。こうした違いを、しっかりと踏まえておきましょう。
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【選定条件】
2023年7月21日時点で、建築業許可(業種:建築一式工事)を取得している企業のうち、茨城県つくば市・つくばみらい市にある輸入住宅を取り扱っている3社を調査。
*UA値とは、家全体の熱の出入りのしやすさを表しています。数値が小さいほど熱の出入りが少なく、断熱性能が高いということになります。
*C値とは、建物の床面積1㎡あたりの隙間面積を表す値で、小さいほど気密性が高い家になります。