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オーク材は、主に北米東部で取れる広葉樹です。材種の色によって、レッドオークとホワイトオークに分けられます。
オーク材は強度と耐水性が高く、他の木材と比較して腐食や劣化の心配が少ないことから、ウイスキーやワインの樽として活用された歴史があります。建材としては木目が美しいために、フローリング・ドア・階段・モールディングなど、多岐にわたって使用されます。またオーク材はチェストやサイドボード、ダイニングテーブル、チェアといった家具にも利用されており、一流家具にはオーク材の家具が多くあります。
北米東部で取れるカエデ科の広葉樹です。大きく分けてハードメープルとソフトメープルの2種類があります。
非常に硬度があって衝撃に強いハードメープルは、ブラックメープルとシュガーメープルの2種を指します。ハードメープルより柔らかく加工しやすいソフトメープルは、レッドメープル・シルバーメープル・ビッグリーフ・ボックスエルダーなどを総称した呼び名です。
メープル材はシルクのような光沢と美しい木目、つるつるした触り心地が特徴。「木の真珠」とも呼ばれています。その特徴を活かして、フローリングやドア、階段材、家具など多岐にわたって使用されます。
チェリー材はバラ科サクラ属の広葉樹で、主に北米東部にて取れる建材です。アメリカンブラックチェリーやワイルドチェリーなどの樹木から採取されます。
材木は時間と共に色が変化していくものですが、チェリー材は一般的な材木より経年変化が早いのが特徴です。数週間後から色が変わり始め、1年が経つと深く上品な飴色へ変わっていくため、色味の変化を楽しめる建材です。
チェリー材は硬くなめらかな手触りのため、フローリングやドア、ダイニングキッチンなどの家具にも使われます。変化を楽しみたい方や、ダークブラウンの落ち着いたインテリアを好む方におすすめです。
バーチ材とは、カバノキ科の広葉樹の建材です。緻密で光沢のある美しい木目と、経年しても色がそれほど変化しないのが特徴。きちんと乾燥させたバーチ材であれば、反りなどの狂いが少なく、加工しやすいというメリットもあります。
キズがつきにくく衝撃吸収性もあるため、体育館やダンススタジオなどにもよく用いられる建材です。住宅についてはフローリングなどの床材の他にも、天井・壁などの内装材や家具材として使われています。
栂材(つがざい)は、マツ科ツガ属の針葉樹です。四国や九州といった国内でも伐採されますが数は少なく、建材には北米西部のものが主に使用されます。光沢のある淡褐色をしており、成長が遅いために年輪は密で加工性が高い点が特徴です。しかしデメリットとして、やや割れやすく、湿気に弱いなどがあります。
年輪の美しさを活かした鴨居や敷居、室内用ドアやモールディング、階段材が主な使用用途です。ブラウンのステインを塗装して、オーク材に似せた仕上がりにして用いられるケースもあります。
ダグラスファーは、マツ科トガサワラ属の針葉樹です。北米西部で採れる針葉樹の中でも高い強度を持ち、曲げ強度とせん断強度が高い点が特徴。伐採後の乾燥が早く、乾燥割れもほとんど起こさないため建材として優れています。ただしマツ科のため、脂抜きが必要です。
強度・耐性・安定性が優れていることから、使用用途は平角・梁・柱などの住宅の基礎建材からフローリング・階段・ドア・窓枠などの仕上げ材まで多岐にわたります。
レッドシダーは、ヒノキ科ネズコ属の材木です。アラスカ南部~カリフォルニア北部にかけて分布しますが、特にカナダ太平洋沿岸部で生育したものが良質とされています。
先住民からは「生命の木」として崇拝され、家材やカヌー、トーテムポール、樹皮を編んだ敷き物、衣服などに利用された歴史もありました。
腐朽や虫害に強く、耐久性・加工性にも優れているため、ウッドデッキなどのエクステリアとして多く使われています。また断熱性・吸音性にも優れており、内装パネル材としても用いられる材木です。
パイン材とはマツ(松)の木を加工した木材のことで、一般的に建材としては北米産マツを加工したものを指します。パイン材はスギやヒノキと比較すると3分の2程度のサイクルで伐採できることから、人気の高い木材となっている点が特徴です。
パイン材は節が多い独特の見た目で、黄色に近い風合いがあります。針葉樹特有の香りを放つため、木の温もりを感じるような温かい雰囲気のインテリアにしたい方におすすめ。木材としては比較的柔らかいので加工しやすく、窓枠・モールディング・ドアのほか、家具としても多く使われています。
輸入住宅建材の特徴を各パーツごとに紹介していきます。
輸入窓と言えば木製サッシのイメージがあるかもしれません。しかし湿気の高い日本では木製部分が腐るといった問題もあり、現在は耐久性・断熱性・機密性に優れた樹脂サッシの需要が高まっています。樹脂サッシは日本の窓メーカーでも生産されているため、国内でも簡単に手に入ります。
玄関ドアは木製・スチール製・ファイバー樹脂を素材としたドアなどが挙げられます。欧米の玄関ドアは45ミリほどの厚みがあるものが多く、室内ドアも国内製のドアより厚みがあるのが特徴です。重厚感漂う輸入ドアを設置するだけで、外観や内観の印象は大きく変わるでしょう。
海外の床材は木製またはタイルのどちらかに分かれますが、日本では木製のフローリングを選ぶのが主流となっています。床材に適した天然無垢材が多く出回っており、リーズナブルな価格帯の商品も選べるのが特徴。キッチンや洗面所、トイレなど間取りの一部に床タイルを使用してもオシャレです。
洗面台のデザインは、モダンなタイプからクラシカルなデザインまで、インテリアに合わせて選べます。ただしデザインにこだわりすぎると、洗面部が狭くて水しぶきが散らばる・収容場所が狭い・清掃しにくいなど生活に支障が出る場合も。使い勝手を考慮しつつ、デザインを選びましょう。
天然無垢素材を活かす木製キッチンが主流です。しかし近年では、海外でもスタイリッシュなスタイルも取り入れられ多様化しています。基本的なスタイルは国内メーカーを選び、水栓やシンク、取っ手などのアクセサリーを海外スタイルにするのもひとつの方法です。
シャンデリアやペンダントライトなどの海外デザインの照明は、現在では国内の照明器具メーカーでも販売しています。そのため「どうしてもこれがいい」といったこだわりがなければ、海外輸入しなくとも好みのインテリアに合う照明器具を見つけることができるでしょう。
外壁は住宅のスタイルによって大きく2つに分かれます。北米や北欧スタイルであれば、樹脂サイディングを貼っていきます。南欧風であればモルタル外壁用意匠性塗材(ジョリパット)を仕上げに使います。スタイルによっては、レンガや石材を使うこともあります。
デザインだけでなく
住宅性能にもこだわりたいなら
外装だけでなく
インテリアにもこだわりたいなら
クラシカルな住宅デザインに
こだわりたいなら
【選定条件】
2023年7月21日時点で、建築業許可(業種:建築一式工事)を取得している企業のうち、茨城県つくば市・つくばみらい市にある輸入住宅を取り扱っている3社を調査。
*UA値とは、家全体の熱の出入りのしやすさを表しています。数値が小さいほど熱の出入りが少なく、断熱性能が高いということになります。
*C値とは、建物の床面積1㎡あたりの隙間面積を表す値で、小さいほど気密性が高い家になります。