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輸入住宅と一口に言っても、海外の生活様式や気候、文化によってスタイル・デザインは大きく異なります。こちらでは、つくば市でおしゃれな輸入住宅を建てたいと検討している方に向けて、輸入住宅のデザインの種類や特徴、施工事例を紹介。輸入住宅の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
輸入住宅には、明確な定義が定められているわけではありません。一般的には工法や間取り、外観、内装などに海外設計の要素を取り入れたデザイン住宅を指します。ヨーロッパやアメリカ、カナダといった欧米エリアの輸入住宅は、自然素材を活かしたゆったりした間取りが多いことが特徴です。
輸入住宅の持つ魅力は、何といってもそのデザイン性の高さにあります。レンガや漆喰などの外壁や、ビビットな色づかい、素朴でノスタルジックな雰囲気など、それぞれの地域の気候や風土に合わせたデザインが、国内建築とは異なった魅力を生み出し、映画のようにおしゃれで美しい住まいを実現してくれるでしょう。
また輸入住宅はデザイン性だけでなく、断熱・機密性能にも優れているため、デザインと性能を同時に叶えたいと考えている方にもおすすめです。
輸入住宅には、地域ごとに様々なデザインの種類があります。今はまだ「とりあえず海外風のデザインがいい」というぼんやりとしたイメージをお持ちの方でも、デザインの種類やイメージを知っておくことで、理想に近い「おしゃれな輸入住宅」を建てやすくなるでしょう。
こちらでは実際の施工事例とともに、輸入住宅のスタイルの種類を解説していきます。
アメリカンスタイルとは、ヨーロッパから移住してきた人がヨーロッパの文化を軸としながら、アメリカの気候や風土に合わせて進化し、確立されたスタイルと言われています。アメリカンスタイルは一つではなく、「コロニアル様式」や「ジョージアン様式」、「モントレー様式」、「プエブロ様式」などさまざまな種類があります。これらはヨーロッパのどんな文化に強く影響を受けたかや、スタイルが進化した場所によって様式が変化しています。
アーリーアメリカン
17~18世紀の植民地時代にイギリスから移入したアーリーアメリカンスタイル。コロニアル様式とも呼ばれています。
切妻屋根と板張り風のサイディング外壁は、ブルーやホワイト、グリーン、イエローなど明るく爽やかなカラーであることがほとんど。コラム(円柱)で支えたポーチをパブリックエリアに向けているなど、家を開放的に見せているのも特徴です。さらに上げ下げ窓や半円形のウインドースタイルなど、多彩な窓の形も魅力的。
ジョージアン
堂々とした邸宅風のジョージアンも、イギリスから渡った建築スタイルです。当時は組石造だったために総2階建ての箱型で、総張りレンガの外観と玄関を中心に上げ下げ窓をシンメトリーに配置するのが基本。大型の玄関ドアの上にはペディメントがあるのも特徴です。ポーチなどはなく、威厳ある風格が漂う建築スタイルです。
ニューヨーク/ブルックリン
ニューヨークスタイルは、大きな窓と天井を支える大きな柱、住宅の骨格を構成する枠組みが特徴の外観です。一方ブルックリンスタイルは、外観に落ち着いた色のラップサイディングを用いています。
内装については、ニューヨークスタイルはスタイリッシュでモダンなテイスト。ブルックリンスタイルもスタイリッシュですが、レンガの壁やアイアンなどで演出した無骨な質感とヴィンテージ感を出すのが特徴です。
カリフォルニア/サーフスタイル
カリフォルニアスタイルもブルックリンスタイルと同じようにラップサイディングを使っていますが、海を連想させるホワイトやブルーなどの明るいポップな色彩を採用している点が大きく異なります。
カルフォルニアスタイルは、窓が大きく採光と風通しがよく、広いスペースのカバーポーチがあるなど開放的な外観が特徴です。
サンタフェ
サンタフェはアメリカのニューメキシコ州にある街です。アメリカ原住民やメキシコ、スペインなどの文化が反映されたサンタフェ建築は、アドビという日干しレンガを積み上げた赤茶色の壁に、丸太の梁を見せるなどの様式を基本としています。
素朴な素焼きのスパニッシュ瓦や、漆喰や石灰石モルタル壁など手塗りの柔らかさを演出しています。
ヨーロピアンテイストとは、イタリアやフランス、スペイン、スイスなどヨーロッパ各地の住宅スタイルの総称です。一言にヨーロピアンテイストと言っても、様式によりさまざまなあります。フォルムや使用する素材などによって印象が大きく異なりますので、ヨーロピアンスタイルの家を建てる場合は、その中でもどんなスタイルの家が良いかを絞り込む必要があります。ヨーロピアンスタイルの輸入住宅では、南欧風やフレンチスタイルが特に人気があります。
チューダー
チューダー様式は、15世紀から17世紀にかけて普及したイギリスの建築様式。切妻屋根や、柱・梁・筋交いを外部に露出させてその間の壁面にレンガや漆喰などを埋めていく木造構造です。玄関ポーチを切妻屋根とアーチ型の開口で構成していたり、「チューダー・アーチ」と呼ばれる幅広くつぶれた形の尖頭アーチデザインを取り入れるなどの構造が特徴的です。
コッツウォルズ
イギリス中部、コッツウォルズ地方の伝統的な住宅様式を取り入れたスタイル。切妻屋根に小さな窓と蜂蜜色の愛らしいカラーの外壁が特徴です。コッツウォルズ様式は、外壁にコッツウォルズストーンを使用することが大原則。他の石やレンガの代用はできません。
天然石のコッツウォルズストーンは、年月の経過とともに美しさが増すのが魅力です。
クイーン・アン
クイーン・アン様式は、18世紀のイギリス、アン女王の時代に流行した建築様式です。主となる棟に中世のお城を思わせる八角形の塔を組み合わせ、いくつかの妻面を見せた立体的なフォルムが特徴的。
外壁材のラップサイディングはホワイトやライトブルーなどのパステルカラーが用いられ、曲線や装飾性の高いポーチ柱などが施されています。
パリスタイル
パリのアパルトマンをイメージしたような建築様式の住宅です。白を基調とした塗り壁に、ダークグレーの天然石のスレート屋根とのツートンカラーがとてもエレガントな佇まいです。縦長のフォルムを持つ窓は両開きのフレンチスタイルで、アイアン枠のバルコニーや屋根には採光用の小窓などがあります。
北フランス
北フランスの住宅スタイルは尖った屋根が特徴的です。長く降り続く雨水を流れやすくさせるため、濃い色の平たいスレート瓦を使っています。外壁は白を基調にした漆喰の塗り壁に、ヴォレーという実用的な鎧戸が取り付けられています。
ヴォレーはブルーやグリーン、レッド、ブラウンなど家人の好みに合わせてペイントされ、各住宅のチャームポイントにもなっています。
プロヴァンス/スパニッシュ(南欧スタイル)
フランス南部やスペインにルーツのある住宅様式。地中海に映えるような白やオレンジ、ピンク、蜂蜜色などの外壁に、赤と茶色、肌色などの複数の色をランダムに並べたテラコッタ瓦の屋根の組合せが特徴的です。
窓は「上げ下げ窓」か「すべり出し窓」で、玄関ポーチや窓、テラスなどの開口部にアーチや曲線を使っています。アクセントにアイアン製の手すりのあるバルコニーやフラワーボックス、日除けのオーニングなどを取り付けたりもします。
イタリアネート
イタリアのヴィラをイメージした住宅様式で、箱型の外観に緩やかな勾配の寄棟屋根、ホワイトやピンクなどの淡いカラーの塗り壁と石を使った外壁が特徴です。
軒下に連続して取り付けるディンティルモールディングや、窓まわりのアーチ状のひさし、縦長の窓を強調するフレームなどの芸術的な装飾がイタリアらしいエレガントさをかもし出しています。
スカンジナビア
デンマークやフィンランド、スウェーデンといった北欧諸国のデザイン住宅様式です。北欧の恵まれた木材をふんだんに使った北欧住宅は、ゆったりとした瓦の大屋根と外壁の縦張りサイディングの素朴なシンプルさが特徴です。また、屋根と外壁は、異なる色彩を施すツートンカラーであることがほとんどです。
そして、日照時間が短く曇りや雨の日が多い北欧では、太陽の光をなるべく室内に取り込むために、大きな窓が取りつけられています。
上記スタイルは、輸入住宅を歴史や文化・地域ごとに細かく区分けしたものになります。
しかし、同じ「〇〇スタイル」という名称であっても、色味や建材で雰囲気は大きく変わるもの。実際に家を建てる際には「形はこれがいいけど、雰囲気は変えたい…」「もっとかわいい・かっこいい家にしたい!」といった希望もあるでしょう。
そんな方のために、以下では輸入住宅のデザインテイストを建築事例とともに紹介していきます。
ヴィンテージには、年代もの、古くて価値のある、などの意味があります。ヴィンテージのインテリアは、その名の通り、時間を重ねた深い味わいのあるアイテムのこと。ヴィンテージというとかっこいいイメージですが、そのクールさの中に、どこか懐かしい、温かみのある雰囲気が魅力的です。
独特の雰囲気のヴィンテージスタイルは、いつの時代も愛されてきました。ヴィンテージのインテリアは一見上級者向けと思われがちですが、かっこよくもカジュアルにも見せられる柔軟さも持ち合わせているので、まずは部分的に取り入れてみるといいかも。ヴィンテージスタイルに仕上げるにはその質感が重要で、ヴィンテージというからにはまっさらでピカピカの家具では雰囲気が出せません。エイジング塗装やアンティーク風に加工することで、一気にヴィンテージ感漂うムードを演出できますよ。
ヴィンテージ感スタイルの中でも、クラシカルな雰囲気を出すには、重厚感がポイントです。華奢なものより少しこてっとした無骨なデザインのインテリアにしてみましょう。かといって、すべてを統一してしまうと重すぎる場合もあるので、存在感のあるものだけにポイントを絞り、その他の小物は少し明るめの色を取り入れるなど、バランスを取ることも大事です。
BAUHAUS株式会社の施工事例
古材やモルタル、マッドブラックなどで、細かな部分までヴィンテージ感を出すことにこだわった家。エクスパンドメタルを使った、クールでヴィンテージ感のある手摺もポイントです。
カネコ木材建設の施工事例
スタイリッシュでかっこよくもありながら、性能や住み心地にもこだわった、金属系ブラックカラーが印象的なヴィンテージ感漂う住まい。1階は、リビングの大きな窓とウッドデッキテラスがつながっているという開放的なデザインで、家族全員のコミュニケーションを大切に考えた間取りが特徴です。
ハーバーハウス株式会社の施工事例
20畳以上ある広々としたLDKと吹き抜けを設置することで、窓から差し込む太陽の光が効率よく家の中に入って来る、開放的な空間になりました。オシャレでデザイン性のある床材や、鉄製の黒いインテリアを取り入れるなど、随所をヴィンテージ調にコーディネートしています。
カントリーハウスは“田舎風の家”と訳せますが、輸入住宅の場合は「イギリスの農村地に別荘として建てられた邸宅」のことを指しています。
しかし、近年ではイギリスをルーツとする定義だけでなく、アメリカの開拓時に建てられた「アーリーアメリカン」や、フランスのお祖母ちゃんのお家のようなイメージを持つ「フレンチカントリー」などもカントリースタイルの定義に含まれるようになりました。
3つのスタイルはそれぞれ異なりますが、共通するのは木材・石材・レンガ・漆喰・タイルなどの天然由来の建材をふんだんに使用し、どこか懐かしく癒されるような空間を持っていることです。
To Casaの施工事例
白い塗り壁と柔らかな茶色が優しい雰囲気を醸し出す、かわいいお家です。室内も無垢材や白い壁で統一されており、海外住宅の良さを取り入れつつ温かな雰囲気のお家に仕上がりました。
イエローチェアハウスの施工事例
思わず「ホッ」と落ち着いてしまうような、木材の温もりを感じる内装。こちらの写真はつくば市のモデルハウスでもあるため、実際に確認したい方はイエローチェアハウスに直接問い合わせてみると良いでしょう。
ロビンスジャパンの施工事例
アーリーアメリカンスタイルの住宅。落ち着きのあるブラウンのラップサイディングに対して、デザイン性の高い白のポーチレールズが目を惹きます。
メープルホームズ(四季彩建設)の施工事例
童話「赤毛のアン」をイメージした住宅。カナダの豊かな自然をイメージしたグリーン×白の色使いが特徴的な、おとぎ話のような住まいです。
ロココスタイルの「ロココ」とは、18世紀フランスの宮廷が発祥とされる美術様式のこと。ロココスタイルの住宅は、そんな繊細で優美なロココ芸術を用いて建築されたお城のような住宅を意味します。
お城のようなロココスタイルの家のポイントは、塔屋やトンガリ屋根などにあります。屋根から突き出すように伸びた円錐形の塔屋は、とても目を惹くおしゃれな佇まい。縦長の窓や窓ガラス部分の一部に、ステンドグラスを配置するのもアクセントになります。
内装もフレンチ宮廷を意識し、サーキュラー階段やらせん階段、シャンデリアなどの照明を上手に配置しています。
To Casaの施工事例
白い塔と半円窓が印象的な、お城のように美しい住宅です。大きな窓は採光にも長けており、中も明るく素敵な空間に仕上がっています。まるで物語の住人になった気分を味わえるお家です。
LIV設計室の施工事例
どこか協会のような厳かな雰囲気も感じられる、LIV設計室の施工事例。高い位置に設置されたテラスが特徴的です。
ロビンスジャパンの施工事例
パノラマ塔特有の半円を描いた間取りと、吊り下げられたシャンデリアが異国情緒溢れるロビンスジャパンの施工事例です。深い色味の木材を使用し、デザインに華やかさだけでなく落ち着きをプラス。アンティーク家具が映える、お城のダイニングのような内装に仕上がっています。
セルコホームの施工事例
クラシカルな雰囲気を醸し出すサーキュラー階段。美しい曲線が魅力的です。手すりにもデザイン性の高い建具を使用しており、海外の邸宅のような玄関に。
メープルホームズ茨城(四季彩建設)の施工事例
部屋と部屋を繋ぐドアの脇に設置された支柱が印象的な住まいです。重厚感のあるデザインが、博物館や歴史的建造物のような厳かな雰囲気を演出してくれます。
輸入住宅と一言でいうと、豪奢な内装や家具を想像してしまいがち。しかし、絵本に出てくるような素朴で柔らかい印象の住宅や、映画に出てくるアンティーク風の住宅など、豊富なデザインから理想の“かわいい家”を実現しやすいのが輸入住宅の魅力です。
ウィングホームの施工事例
南フランス・プロヴァンス風の住宅です。外装が暖色で統一されており、温かみのあるデザインに仕上がっています。エントランスホールにテラコッタタイルを使用したり、キッチンにステンドグラスを設置したりと、内装のこだわりも輝いている施工事例です。
セルコホームの施工事例
重厚感のあるレンガ造りのお家。ドーマー窓や煙突部分が輸入住宅らしい“かわいらいさ”を演出しています。高気密・高断熱といった性能にも優れた輸入住宅です。
にのみや工務店の施工事例
壁一面の本棚がインパクト大!“洋館風の住宅”がコンセプトの内装は、まるで本の中に迷い込んだような印象を与えてくれます。アンティーク感のある家具や内装もたまりません。
四季彩建設(メープルホームズ茨城)の施工事例
フレンチスタイルのお家です。アイボリーとナチュラルブラウンが主体の内装にペールブルーを差し色として使用することで、優しくてかわいらしい印象に仕上がっています。
デザインだけでなく
住宅性能にもこだわりたいなら
外装だけでなく
インテリアにもこだわりたいなら
クラシカルな住宅デザインに
こだわりたいなら
【選定条件】
2023年7月21日時点で、建築業許可(業種:建築一式工事)を取得している企業のうち、茨城県つくば市・つくばみらい市にある輸入住宅を取り扱っている3社を調査。
*UA値とは、家全体の熱の出入りのしやすさを表しています。数値が小さいほど熱の出入りが少なく、断熱性能が高いということになります。
*C値とは、建物の床面積1㎡あたりの隙間面積を表す値で、小さいほど気密性が高い家になります。